ドール&フィギュアの写真 15 写真の修正と加工 GIMPを使う

2020.01.11 Saturday 03:47
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     これまでの撮影講座はおもにカメラの選び方や撮影方法の話でしたが、ここから先は撮影した写真をもっときれいにするとか、インパクトのあるものにするといった類の話になります。

     そのためには何らかの道具が必要なのですが、ここではパソコンで使用されるGIMPという画像処理ソフトを使って説明したいと思います。GIMPはけっこう長い歴史のある画像処理ソフトで、フリーで使用できるものでありながら、有料ソフトウエアに負けない機能を持ち、おそらくはアマチュアの90%ぐらいの人はこれだけで充分に満足できると思います。自分もサイト上にUPする画像から、個展などに持ち込む画像まで、すべてこちらで処理したものを使っています。

     ではいったいどういった機能がついているのか、よく使うものから順に説明してゆきたいと思います。

     但し、ただ読むだけだと分かりにくい部分もありますので、できればGIMPのインストールを完了させ、実際に手持ちの画像を取り込んだ状態で操作していただく方が分かりやすいかと思います。

     

     

     こちらがRAWで撮影し、現像を終えた段階の元画像です。(.jpg)

     気になるのはウイッグの乱れ、まずはこれをきれいに修正します。

     

     

     

     GIMPを起動させ画像をドロップします。

     ここから先、操作方法はいろいろあるのですが、とりあえずメインウインドウに表示されるものだけで解説をしてゆきます。ウイッグの修正ですので、まずはその部分を拡大した方が良いでしょう。

     

     表示>表示倍率50%

     

     

     ツール>描画ツール>スタンプで描画

     

     ctrlを押しながら左クリックすると、まずはその部分が指定されます。この部分をコピーしたいところにポインタを移動させて、更に左クリックするとコピーが完了します。

     そうやって何回か繰り返して髪のあった部分に木目をコピーしたのが上の状態です。

     指定範囲は拡大も縮小も可能です(ツールオプションのウインドウにあり)。また左ボタンを押し続ければ連続してコピーすることもできます。

     

     

     これだけだと画像にスムースなつながりがないので、更に修正を加えます。

     

     ツール>描画ツール>にじみ

     

     これは指でこするようにまわりの色をなじませる機能です。左ボタンを押しながら木目に合わせてポインターを移動させると、こんな感じできれいに髪の乱れがなくなりました。

     

     

     

     ダムの上で撮影しました。奥の方に人影があるのでこれを消しましょう。

     

     

    先ほどの、

     

     ツール>描画ツール>スタンプで描画 および 

     ツール>描画ツール>にじみ

     

    でここまで修正できました。ただ手すりの影があまりきれいになっていないので、ここはぼかしでごまかしてしまいます。

     

     

     ツール>選択ツール>自由選択

     

    ここで左クリックで人のいた部分を囲んでゆきます。

    (この操作をすると囲まれた部分だけが、それ以降変化するようになる)

     

     選択>境界をぼかす

     

    範囲は50px程度、効果の及ぶ範囲がぼやけます  

     

     フィルター>ぼかし>ガウスぼかし

     

    x、yとも15ぐらいにしてOKを押します。そえれが上の状態です。これで違和感がなくなりました。

     

     

     

     余分なものを消すという操作の基本はこんなところかな。数値的なものはその場その場で変わってきますので、いろいろと試してみて下さい。

     修正の基本は「スタンプで描画」「にじみ」「ぼかし」の順で行うのが一番自然です、あとは練習あるのみです。

     

     

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    ドール&フィギュアの写真 14 構図の話その2 光の通り道を意識する。

    2019.12.09 Monday 06:11
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       前回は構図を決めるとき、お人形を真ん中に置かないで空間をつくりましょう。基本、お人形の向いている側にその空間をつくると自然です。みたいな話でしたが、あと一つ自分が意識しているのは光の通り抜ける道筋みたいなものかな。

       

       

       

       上の2枚は同じ条件で撮影しているのだけど、自分の好みとしては下の方を選びます。右上に空間があって、光もその方向からやってくる、シンプルでまとまりが良いように思います。

       

       

       

       これはこれで可愛く写っていると思いますが、トリミングするとまた別な作品に仕上がります。

       

       

       逆に光のやってくる側に空間をつくってみました。影のできる側を切り詰めるとポイントが明確になる気がします。最近のカメラは普通に1600万画素ぐらいはあるので、少々トリミングしてもネット上に画像をUPするぐらいの画素数は残ります。

       自分にとってのスタンダードな構図は、まずはお人形の向いている方に空間をつくり、光もそちらから注ぐようにする、そして必要に応じて影のできる側をトリミングするという感じかな。

       ただそれだけだとワンパターンになっちゃうのでいろいろ工夫する。

       

       

       

       今度は逆光の条件での撮影です。

       

       

       横位置にして、あえて影を多く入れてみました。光の通り道が強調されて印象深い画になったかと思います。まあ偉そうに言うほど、写真のことが分かっているわけじゃなく、あくまでも自分の好みとしてはこうしているってレベルかもしれませんが。

       

       


       あと大切なのはたくさん撮影することかな。瞳にピントを合わせることを絶対条件にして、違う光や角度で何枚か撮影すると良いと思います。計算は大切だけど、偶然性っていうのもときにはすごく良い画をつくってくれたりするので。

       このあたりの話はもう少し整理して、準備が整い次第、メインサイト瞳に四角い鰯雲の方にUPしておきます。

       

       

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      ドール&フィギュアの写真 13 構図の話その1 空間をつくります。

      2019.12.08 Sunday 05:33
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         背景の使い方、光のあて方ときて、次は構図の話です。

         

         nano (オリジナルヘッド+TBLeagues26Aボディ 26cm 2018 )

         

         これは近くの原っぱで撮影したものです。順光で撮影できるのは DOLL であることのメリットです。構図としては画面の中央に被写体が写っている「日の丸構図」そのものです。この構図が常に悪いわけではないけれど、一般的には避けられることの多い構図です。

         

         

         ほんの少しですがお人形を左に寄せました。顔の右側に空間ができてバランスが良くなったのと、ポージングさせた腕に動きのようなものが出てきたかと思います。

         自分の場合、ドール&フィギュアの撮影をするとき、背景、光、そして3番目にどういう空間をつくるかを考えます。

         

         

         

         こちらは以前にもお見せした写真です。お人形を少し右に寄せて左側に空間をつくりました。どうして左側なのって質問を受けそうだけど、基本はお人形の向いている方に空間をつくった方が自然です。何を見てるのかな?って感じにすると画としてまとまります。

         でもちょっと窮屈な感じもするな・・・。

         

         

         そんなときには横位置で撮影します。空間に広がりが出ました。きっと落葉しつつある樹々を見つめているんだろうなって感じになる。

         人物写真もそうだけど、どうしても縦位置で撮影することが多くなっちゃう。つくる空間によっては積極的に横位置で撮影すると変化が生まれて良いと思います。

         

         

        sayaka (オリジナルヘッド+TBLeagues26Aボディ 26cm 2018 )

         

         これも横位置、岩に落ちた銀杏の葉の流れみたいなものを生かしたいからです。そしてこの空間のなかでお人形に自然なポーズをとってもらう・・・、でもこれが難しい、今自分がいちばん何とかしたいと思っているところです。

         

         

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        ドール&フィギュアの写真 12 光のあてかた お人形ポートレート

        2019.11.25 Monday 05:30
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            今回の撮影講座のテーマはお人形への光の当て方です。前回に引き続き Canon の G7X というコンパクトなデジカメで撮影した画像で解説してゆきます。

           

           

           これは「順光」で撮影した写真です。順光とは被写体が太陽の方向を向いている状態で、コントラストが高く色彩鮮やかに写ります。

           いちばん基本的な光の当て方ですが、実は人間のポートレート撮影ではむしろあまり使われないです。どうしても硬い感じの写真になっちゃうので。あと太陽の方向を向いてぱっちりと目を見開ける人はいないから、どうしてもまぶしそうにしてしまいます。

           その点、お人形は目を細めたいすることはないから大丈夫。注意点としては白トビさせないように、場合によってはやや暗めに補正することと、完全な正面光だと顔が平坦になってしまうので、心持ち斜めにポージングさせることかな。上の画像だとちょっとだけ右を向かせています。自分の場合、気に入った風景のなかで撮影することが多いので、順光の条件は撮影する機会の最も多いシチュエーションになります。

           

           

           

           これは「サイド光」。強い陰影ができるので、自分は特別な目的がない限り、この条件で撮影することはないです。

           

           

           

           こちらは「逆光」。背景が明るくなり、柔らかい感じの画になります。但しこの画像もそうですが、お人形自体が暗くなってしまうので多くの場合、補助光が必要になります。

           実は屋外での人物ポートレートではいちばん多く使われるシチュエーションになります。

           

           

           

           では「逆光」のとき補助光を使ってどのように撮影するかですが、上の作例では内蔵ストロボを弱めに光らせて撮影しています。結果、強い影が少し和らいでいることがお分かりいただけると思います。ただ以前にも話したけど、近接した条件でストロボを使うって、けっこう難しいです。できればLEDライトを使って状況を見ながら撮影する方が失敗はないと思います。

           このほかにもレフ版を使うという選択肢もあります。白い紙一枚をお人形の前におくだけでOKです。ただそうするとカメラ、お人形、紙の3つを手にすることになるので、助手を雇うか、お人形を下に置く、三脚とセルフタイマーを使うみたいなことになっちゃうので少々面倒です。

           ここでとっておきの方法です。撮影の時に自分が白っぽいものを着て、胸の前にお人形を構えると服がレフ版の役割を果たしてくれます。簡単ですがとっても有効な方法です。

           

           

           

           人物ポートレートの世界でいちばん好まれるシチュエーションは薄曇りとか晴れた日の窓際とか、そういった明るい日陰の条件です。強い影ができないので自然な感じで撮影できます。お人形のポートレートも同様で、いちばん撮影しやすいんじゃないかな。

           

           

           

           木漏れ日を利用して撮影しました。瞳がキャッチライトしていて良い感じです。

           

           話は変わるけど、NHKで日曜の朝やってる「目撃!にっぽん」で将棋の駒をつくってる人の話が出てた。この番組はけっこう好きで毎回見ているんだけど、将棋の駒づくりとお人形づくりって、けっこう相通じるものがあるなって思いました。少しずつ少しずつの積み重ねで完成に至るところとか、取り組む姿勢がそのまま作品に出てしまうところとか、思わずそうだよなあって、頷いちゃいました。それにしてもこの番組のテーマ曲は反則だよなあ・・・。ウォン ウィン ツァン の「夜明けのまなざし」って曲だけど、ついつい涙腺がゆるんでしまいます。

           

           

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          ドール&フィギュアの写真 11 背景を生かす

          2019.11.20 Wednesday 09:01
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             ドールやフィギュアの撮影についていろいろと語ってきましたが、いよいよ実際の撮影について説明してゆきたいと思っています。ただこのへんの話は人物のポートレートと大差はないので、市販されている「きれいなポートレートの撮影方法」みたいな本や、それを解説しているサイトの方が詳しいかもしれません。

             ということで、ここから先はドール撮影の経験から得た個人的な撮影のポイントということでお読みいただければと思います。

             で最初の話は背景の生かし方です。今回使用している機材は Canon の G7X というコンパクトカメラです。

             

             

             近くのお寺で撮影しました。奥の方に見える本堂もきちんと写っています。(f24mm、F11)

             ここでいうfとはレンズの焦点距離で大きいと望遠(大きく写る)、小さいと広角(範囲がひろく写る)です。ちなみに24mmは広角です。またFは絞りのことで大きいほどピントの合う範囲が広くなります。F11はこのカメラで言えば最大値になります。

             

             

             同じ場所で撮影しています。少しズームアップして絞りを開けました。これでピントが合っているのはお人形だけになりました。(f50mm、F5.6)

             この2枚のどちらが良いのかって話だけど、お人形を主人公において、お寺らしい雰囲気は残すということなら、後の方の写真が良いと思います。前の方は説明的な写真というのなら良いかもしれませんが、背景がいろいろ写り込みすぎている感じです。ただ木の影を生かしたいのなら、前の写真も良いかも。

             

             

             

             刈り取った田んぼの真ん中で撮影しました。背景は山まで写し込むために十分に絞っています。(F11)

             こんな感じで背景を生かすつもりなら絞り値は大きめ、ズームは広角側の方が良いでしょう。(全体的にピントを合わせる)

             

             

             

             アップ画像です。

             こういった条件では写り込む背景は不要です、絞りはほぼ開放で撮影し、その光とニュアンスだけをいただきました。(F2.8)

             

             

             

             ここがいいなって思って撮影するとき、その場所を選んだ理由があるはずです。風景そのもの、あるいはその雰囲気、または光や色合いといったものです。とすればその背景を生かすか、雰囲気だけをいただくか、またぼかし切って光や色合いだけをいただくか、それにふさわしい背景の扱い方があると思います。

             最近のカメラは極端に暗い状況でなければ手振れは起こりません。またお人形やフギュアは動くこともないので、自分は迷うことなく絞り優先モードで撮影しています。そのうえで背景をどういかすか考えて絞り値を決めています。

             オートモード、ズーム位置は広角側でスタートすると、だいたいすべての範囲にピントが合っているような写真が撮れると思います。そこを一歩すすんで絞り優先、そして適切なズーム位置を考えると、これまでと違った写真が撮れると思います。

             

             

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