情景のなかの人形たち 掘17  6日目 こだわりみたいなもの

2020.08.24 Monday 15:53
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    「情景のなかの人形たち」もいよいよ最終日です。

     撤収作業の関係もあって今日は15:00には終了の予定です。

     

     

     日曜日なので少しは来場者が多くなるかなとも思ったけど、あんまり平日と変わらない。つまりは休みであっても外出を控えている人が多いってことだろうなあ。そういえば自分自身もここのところ外食をしていないし、人の集まるようなところにも行っていない・・・。

     

     さてこれまでに会場に持ち込んだ作品のいくつかをご紹介してきましたが、今日は「こだわり」みたいなものについて触れておきたいと思います。

     もともとこの「情景のなかの人形たち」は、ドールやフィギュアを主人公として、自分のイメージする空間を2次元、3次元で表現するというテーマで展開していますが、まずはその主人公となるドールについてです。

     

     

     これは「小さな訪問者」という展示のなかのオリジナル球体関節人形  akane です。普通に撮影してみました。

     美術館の展示会場なので天井から一様な照明で照らされています。その関係で展示室内には影もできないし、とびぬけて明るいところもない。たとえば絵画の鑑賞にはこういうフラットな明るさが向いているんだろうと思います。

     でも必ずしもドールの場合にはこういう特別な照明が良いとは言えません。

     

     

     これは正面から小さなLEDライトで照らしたものです。お気づきの通り印象が変わります。

     一般的な家庭でよく使われるLEDライトや蛍光灯といった照明で照らしてあげると、こんな感じでアイがキャッチライトして、生き生きと見えるようになる。(だから本来は会場にコンパクトな電源とライトを持ち込みたいところ)

     キャッチライトはドール撮影において、とっても大切なことなのですが、残念ながら市販の多くのお人形は描き目なのでキャッチライトしようがない。

     だから自分の場合には1/3から1/12にいたるサイズの人形はすべて入れ目で仕上げています。もちろん1/6とか1/12のサイズのドールアイは市販していないので自作しています。入れ目であることは主役のドールとしては絶対に必要なことです。

     

     

     

    「旅立ち」という作品です。

    「こちらのドールはずいぶん小顔ですね。」と言われることが良くあります。実際1/3スケールのドールというと、市販品ではVOLKSのスーパードルフィー(SD)あたりが有名ですが、こちらの2体はSDよりかなりヘッドサイズが小さく、ウイッグサイズで言えば1/4スケールのものがぴったりです。

     ただ実際のところは、むしろ自分のつくるドールの方がリアルなスケールに近いです。だいたい7.5頭身ぐらい。市販ドールがやや大きめのヘッドになっているのは、その方が可愛く感じられることと、見栄えが良いということだと思います。

     自分が初めて小さめのヘッドをつくった時に感じたのは、SDに比べるとかなり地味で、目立たないってことでした。

     でもドール単独でなく、実際にきれいな場所で撮影したり、情景の中に組み込んだりしたときには、リアル系の小顔のドールの方がずっとバランスが良かった。そういうところからこのヘッドサイズに落ち着いたということです。

     ちなみに市販のドールも何体か持ってはいるのですが、6頭身程度のドールを、こういったリアルな情景作品に組み込んでみると、少なくとも自分はちょっとした違和感を感じます。

     ジオラマに組み込んだり、画像加工に使うような写真を撮るなら、やっぱりリアル系のドールの方が良い。ここも譲れないところかな。

     

     ただ自分のつくるドールが本当にリアルかって言われればそうでもない。いろいろと脚色して、生身の人間とはまた違う解釈で造形している。このあたりはいろいろとあるけれど、まだ語りつくせるほどの整理はできていないので、このぐらいにしておきます。

     

     

     

    「Cappuccino」

     家の庭、車、フィギュアで構成されたシンプルな作品。(1/24)

     普通に上から見ちゃうと、「あ、風でスカートがめくれあがっている。」ぐらいの観察で通り過ぎちゃうんだけど、周囲の目を気にせずスカートの中をのぞくとご褒美がある。

    (今回覗き込んだ人は自分の見てる範囲ではいなかった、もったいない。)

     

     

     これをどういうのか人それぞれかもしれないけれど、「思わずにっこり」みたいなものを潜ませておくのは楽しい。

     

     

     

    「最後の冬」

     1/150スケールの鉄道レイアウトです。フィギュアの大きさは1cmほど。普通に鉄道模型を走らせるだけなら、こんなことはしないだろうけど、よく見ると女子高生はピンク色のマフラーをしているし、待合室の屋根からつららが伸びている。

     1/150だと何から何まで正確に作るのは難しいけど、ここだけは作り込んでおくってところがあると、それを発見した人も楽しい。ようするに喜ばせ方の問題です。

     

     

    「梅雨明け」

     こちらは1/150のジオラマです。昭和レトロな街並みを再現しています。目線を1cmのフィギュアまで落としてやると、こんな世界がひろがっている。「そうだよな、昔はおもちゃも扱っている駄菓子屋さんてどこにもあったよな。」 そういう共感てとても大切です。

     

     

     こちらは同じ作品の裏側です。(この作品は360°どこから見てもOK)

     細い路地に2件の小料理屋、そのうちの1軒に入ってゆく若者二人、納屋のホーロー看板、狭い道なので消防車は入れない、だから消火栓をここに置く。こういう細かな作り込みから説得力のようなものが出てくる。

     1/150なので完璧にリアルな空間をつくるのは難しいです。でもこの空間の中でのつじつま合わせをしてゆくうちに、この空間内だけで成立するリアルさが出てくる。

     

     あれこれと書いたけど、ジオラマである限りは、まずはリアルであることがもちろん大切です。でもそれだけじゃなくって、もう一つ何か楽しみとか驚きのようなものを、プラスアルファで加えられたらきっと良い結果が出ると思います。 

     

     新型コロナの影響で今回の来場者はとっても少なかったけど、また機会を見て「情景のなかの人形たち」犬呂っと行うと思います。まだまだやり残したことはあるような気がするので。

     でもいったいいつになるのかな・・・?

     

     

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