ドール&フィギュアの写真 10 屋外での照明を使った撮影

2019.11.10 Sunday 17:09
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      ドール&フィギュアの撮影についての続編です。

     前回の話では、ただ単に明るくするという目的では安易にストロボは使わない方がいいよ。できるならストロボよりLEDライトを少し離し気味に使った方がいいよ、みたいなことでしたが、屋外ではけっこう必要になる場面があります。

     

     

     その1は暗いシチュエーションです。この写真では夕暮れ時の暗い条件なので照明は不可欠です。こういうときの注意事項としては、肌が白トビしないようにLEDやストロボはフルパワーで使わないということかな。また手持ちで撮影できるぎりぎりの明るさにすれば背景は暗いままで、お人形だけを浮き立たせるように写すことができます。

     ちなみに今回もストロボでなくすべて撮影用LEDを使ってます。

     

     

     

     その2は強い影が出てしまうような状況です。お昼ごろって太陽がほぼ真上に出てしまうので、お人形あごや鼻のあたりに強い影ができてしまう。しかも髪や睫毛、上瞼が太陽光線を遮ってしまうので、瞳が暗く沈んでしまいます。

     

     

     ようするにこんな感じです。こういったときにもLEDやストロボは有効です。

     

     

     これはLEDを左側やや下からあてて影を弱めています。また瞳の奥にも光が入っていることがお分かりかと思います。これと同じ効果はレフ版でも得られます。レフ版というと何か専門的ですが、厚紙1枚でも代用できます。

     カメラに付属するストロボを使うときには、あえてカメラを180°ひっくり返して撮影するのもありです。ストロボが下からあたるので影を弱めるにはこのほうが効果的です。

     

     

     

     3つ目は逆光のときです。明るい背景の中で撮影すると、こんなふうに背景の明るさが回折現象を起こして全体にもやっとした感じになってしまいます。

     

     

     こんなときも前方からの光を補うことで、この回折現象を弱めることができます。

     

     

     

     でもね、この回折現象ってうまく使うと、こんなソフトフォーカスな感じの素敵な画になったりする。こういうのってなかなか難しいのだけれど、たまたまできちゃったりするとちょっと嬉しい。

     ここ3回分の記事はもうちょっと整理してドール&フィギュアの撮影「照明編」として、メインサイト瞳に四角い鰯雲の方に準備が整い次第UPしておきます。

     

     

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    ドール&フィギュアの写真 9 光を均等にあてる

    2019.10.26 Saturday 04:58
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       ドール写真は通常のポートレートと違って、被写体に数十cmの距離まで近づかなければいけいない。だから強い影や白トビのことを考えるとカメラ付属のストロボでなく、別途LEDライトを買った方がいいよ、というのが前回の結論でした。

       今回はまず、被写体と照明の間の距離と方向のお話です。

       

       

       こちらは室内灯と30cmぐらいの距離に置いたLEDライト一個で撮影したものですが、さすがにLEDとはいえ、この近さだと影が気になるね。

       

       

       

       こちらはLEDを離し室内灯メインで撮影したものです。今度は全体のバランスは良くなったけど、顔がやや暗くなって、特に瞳に光が入らなくなってしまいました。顔だけ見れば最初の写真の方が良いです。

       入れ目タイプのお人形の場合、どうしても瞳に光が入りにくい構造になっています。どういうことかというと、人の場合にはほぼアイホールの中心に虹彩があるわけだけど、人形の場合には瞼の厚みとアイの構造から、虹彩の位置はアイホールの位置よりも更に奥まったところにいってしまう。だから正面を外れた光は瞳の奥まで届かない。

       じゃあどうすればよいかというと、暗いところができないように全体を複数の照明で照らして明るくした上で、正面付近から顔や瞳を意識したライトをあてるということです。

       また市販品では撮影ボックスという便利なものがあって、1/6のドールぐらいの大きさまでなら、とても簡単にバランスのとれた光を得ることもできます。(アマゾンでは1000円ぐらいから)

       ただそれだと1/3のお人形とか、大きめのジオラマだと入りきらないので自分の場合には4.5帖の一角にスタジオのような場所をつくってしまいました。

       

       

       

       天井下に角材を通し、そこにトップ2灯、両サイド、そして正面にLED照明を配置しています。背景は白い紙張りのスチレンボード、トップ2灯の下にあるのはプラダンです。これに加えて先ほどの乾電池式のLEDを配置して、おもに光の足りなくなりやすい足元などを照らします。

       

       

       

       プラダンは建材の一つで適度な透過性があります。光をやわらげたり、拡散させたりする安価なディフューザーとして使用しています。これは適宜両サイドの照明の前にもつるしたりしています。

       逆に強い光を演出したいときには、正面のLEDを昼白色の蛍光スポットランプに変えたりもしています。

       いろいろやっていたら、最後はこうなっちゃいました。

       (参考になる記事はこちら → 撮影ブースの制作

       

       

       このミニスタジオで撮影しました。

       最初からここまでするのは大変だけど、とりあえず室内照明にプラスして移動式のLEDを3つぐらい配置したらどうかな? きっと良い結果が出ると思います。

       

       

       

      「どういうカメラをお使いですか?」

      そう尋ねられることも時々あるのですが、そんなときにはもちろん隠さずにお話しします。メインは Panasonic の GX8、サブは Canon の G7X というコンパクトカメラ、どちらも一昔前の中級機ですが、まだまだ使うつもりです。

      (困っていないし、そんなにお金もない)

       でも、どういう照明を使っているのかは、まだ一回も聞かれていないです。ですが事実として40万円以上のカメラを買うより、まずは1万円かけて照明器具を整えた方が効果があると思うと自分は思っています。

       

       

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      ドール&フィギュアの写真 8 ストロボは使わない

      2019.10.22 Tuesday 06:04
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         前回まではドール&フィギュアの撮影に向く機材の話でしたが、ここからは少しずつ実際の撮影についてもお話ししたいと思います。まず最初はストロボの話です。

         ほとんどすべてのカメラに当たり前のようにストロボはついているけど、「暗いところを明るく写すためにはストロボを使う」みたい発想は自分は持っていません。

         

         

         これは Canon の G7X というコンパクトなカメラで撮影したものです。やや暗めの室内で付属のストロボで撮影しました。問題は多数あります。

         画像の中央は明るさは良いのですが、四隅は暗く写ってしまっている。これは接近して撮影しているので、ストロボから遠いところでは光が足りなくなっているということです。また膝のあたりは逆に近すぎて光ってしまっている(白トビ) 更には人形の背後に不自然な強い影が出ている。これは構えたカメラのレンズからやや左側にストロボがついているためで、これも近づいて撮影すると目立ってしまう。

         

         

         

         これを少しでも良くしようとした結果がこれ。影が目立つ内側でなく外側に出るように、カメラを180°ひっくりかえして構えなおし、なおかつティッシュペーパーを1枚にはがしてストロボにかぶせてみた(ディフューザーのかわり)

         白トビは軽減され明暗の差も若干改善された。でも強い影は幾分薄れたけど、まだまだ残っている。これはストロボが点光源であり、かつレンズから離れているために生じる現象だからです。

         それでもストロボというのであれば、大型のストロボにちゃんとしたディフューザーをつけるか、バウンスといっていったん天井や壁に光を反射させて全体を明るくするストロボを用意する、または本体のストロボに連動して光る外部ストロボを使う・・・といった方法が考えられるけど、それじゃぜんぜんお気軽でない。

         

         

         

         自分の場合、暗いからと言ってストロボを使うことはほとんどないです。そもそもメインで使っている Panasonic の GX8 にはストロボがついていないけど、それで困ったことはないです。

         使用しているのは乾電池式の撮影用LEDです。おそらく Amazon あたりで探せば600円ぐらいからあるんじゃないかな。スマホでも使えるリング状のものもありますが、これもまた便利です。

         

         

         

         あらためてこのLEDで撮影しました。点光源でなく面で光を照射しているので、強い影ができにくく白トビや四隅の暗さも気になりません。そして何より嬉しいのはストロボと違って見た目の通りに写ること、ストロボだと実際に光らせて画像を確認するまでは結果が分からない。

         でもこのライティングはあまりよくないです。正面からの光なのでコントラストがなく、お人形の顔が平坦に見えてしまっている。

         

         

         

         そこでお人形を少し斜めに立たせてポーズをとり、LEDの位置も変えてみた。室内照明とLEDでここまで写ります。最初の画像とは全然違うでしょ?

         あと、ある程度明るい条件でも自分はLEDを使います。その最大の理由は瞳がキャッチライトして輝くからです。これでいちだんとお人形が可愛く見えます。ちゃんとしたアイの入ったお人形をお持ちなら、ぜひ試してみて下さい。

         

         以前の「RAWで撮影して明るさを調整する」については、その内容を整理して、メインサイト瞳に四角い鰯雲の方にも準備が整い次第、記事をUPしておきます。

         

         

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        ドール&フィギュアの写真 7 今度は黒ツブレ

        2019.10.11 Friday 04:51
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           今度は黒ツブレです。これはどういうものかというと、日中の風景を撮影したときに、影になる部分が真黒くなって何が写っているのか分からなくなっている状態です。

           

           

           たとえばこの写真だと日陰になった建物の壁や、ドールの耳から顎にかけての部分が黒ツブレしています。

           別に建物の方は気にならないですが、お人形にできた強い影はあまり見栄えが良くないです。ストロボやレフ版を使えばこの影は軽減できますが、日中の町中でお人形を取り出してストロボっていうのも、ちょっと気がひけます。

           

           

           トーンカーブではこんな感じです。左端の暗い部分でグラフが途切れてしまっている。これも白トビといっしょで、この先にも画像データがあったんだよという印です。

           

           

           RAWで保存した画像の場合にはこの部分のデータも保存されているので復元します。

           明度を上げるのは、今度は顔が白トビするのでだめ。そこでHDRのウインドウを開いて操作するとグラフ内にデータが戻ってきます。

           

           

           こうすることで強い影をやわらげることができます。

           自分としては、RAW形式で画像を保存し、明度調整やDR拡張、HDRといった機能でトーンカーブ(ヒストグラム)のグラフのなかにデータをおさめてゆくというのが基本になるかと思っています。そのうえで自分の好みの画像に仕上げて行く。

           こうやって書くと難しそうに見えますが、慣れればどれも数秒の操作です。ただ最近のカメラはデータ量が多いので、安価なモバイルPCだと後処理に時間がかかるかもしれません

           

           

           この2回は白トビと黒ツブレの話でしたが、この二つが絶対にダメということではないので念のため。

           上の画像は左側が完全に黒ツブレしてますが、もしここを明るくしてしまったら写真として面白くない。あくまでもデータをグラフ内に置くというのは「基本的に」ということです。

           

           

           次は画像の明るさ調整の話の続きで、ストロボやレフ版の使用についての解説にしようかと思っています。

           

           ちょっとだけ台風対策しました。車とバイクを風の吹きぬけない場所に移動、モバイルバッテリー3個に充電完了、水と食料購入。スーパーに行ったら、2Lで78円のアルカリイオン水の棚ががらがらになってた。次の台風が危ないなって思っている人は多いです。進路予想だと明日の深夜には猛烈な台風の真下なんだもんな・・・。

           

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          ドール&フィギュアの写真 6 白トビの軽減

          2019.10.10 Thursday 05:12
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             ともかくお人形を日なたで撮影すると起こりやすいのが白トビという現象です。

             

             

             こちらもSILKYPIX上での作業過程の画像ですが、鼻とか肩のあたりが真っ白になって色味が失われている。全体を暗くすればって言うかもしれませんが、そうすると背景が花が暗くなりすぎちゃう。

             

             

             このあたりをトーンカーブ(ヒストグラムでもよい)で確認するとこんな感じです。黄色い印のついた左端のいちばん明るいところでグラフが切れてしまっている。これはもっと明るいところまで、本当はデータがあったんだよという印です。

             

             

             で、RAWで撮影した画像だとこれを解決する方法が実はあるんです。ダイナミックレンジ拡張(DR拡張)というウインドウを開いて操作すると、消えていたデータが表示範囲内に戻ってくる。

             

             

             ということで、白トビしている部分に色味が戻ってきました。RAW画像は可視できる範囲を超えてデータを保存しているのでこういうことができます。

             ただDR拡張は万能ではなくて、ひどい白トビだと画像が平坦な感じになって使えません。ということでやはり露出はできる限り正確に行うべきです。

             

             

             白トビ対策はお人形の方でも行うことができます。要するにつるつるテカテカの状況を改善すればよいわけで、これは色白のお人形の場合には必須です。UVカット艶消しスプレーというのも良いですが、一番簡単なのはメラミンスポンジで磨くこと。

             上の画像はオビツSBHボディで、右足だけメラミンスポンジで磨きました。テカリが消えているでしょ? 簡単な汚れ落としにも使えるし、お散歩旅に持ってゆくと何かと重宝します。

             

             

             お部屋の中で撮影するとこんな心配はいらないですが、ともかく晴れた日の撮影はコントラストが高くて難しい。次はこの逆で黒ツブレの話になるかな。

             でもその前に台風19号に備えて何かやっとかなきゃいけないような気がする。本当に今度のは危なそう。とりあえずモバイルバッテリーの充電と水の確保かな。あとラグビーとかF1ってどうなっちゃうのかな?

             

             

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